Elegance Style of 2010年映画レビュー4

おいしいもの、暮らし....好きなものに囲まれて、自分流Elegance Style

さんかく

映画鑑賞 評価 80点

【あらすじ】
同棲している百瀬(高岡蒼甫)と佳代(田畑智子)の家に、夏休みに田舎から遊びに来た、佳代の中学生の妹・桃(小野恵令奈)が住み着いてしまう。

【監督・キャスト】
監督:吉田恵輔
キャスト:高岡蒼甫、小野恵令奈、田畑智子
公開日:2010年6月26日
公式サイト:http://www.cinemacafe.net/official/sankaku-movie/pc.html

【感想】
どこにでもありそうな妙にリアルなストーリー。この作品、とっても面白かったです。

同棲している倦怠期のカップル。その小さな狭いアパートに、15歳のピチピチな女子中学生がやって来て来る。目的は東京へ移り住んだ先輩を追って。でも、先輩にはすでに彼女あり。それでも先輩のバイト先について行ったり・・・。いつしか姉の同棲相手に、思わせぶりな言葉や態度で誘惑していく桃にAKB48の小野恵令奈さん。ちょっとHで、小憎らしくて、小悪魔な雰囲気がと~ってもよく出ていました。時々本当にイラッとするし(笑) 女性として「きぃ~~~~!」と思うこと多かったです。(爆笑)

いつしかこの小悪魔な少女に翻弄されてしまう男。
地元の後輩には「うざいヤツ」と思われているし、職場の後輩にも裏で嫌がらせをされている。それでも、そんなことにはまるで気が付かないマイペース振りで、400万円もかけて自画像をペイントした改造車に乗ったダメダメ男。彼女の妹であるのに、いつしか30男が15歳の少女に夢中になり、最後は田舎まで追いかける百瀬に高岡蒼甫さん。ナチュラルな演技がとっても良く、個人的には俳優としての高岡蒼甫さんに初めて「いいじゃない!」と思えた演技でした。

そんな男百瀬に一方的に別れを告げられる佳代は、世間知らずで唯一の友達にもマルチ商法で騙されてしまったり、妹と彼氏の関係にすら気がつかない鈍感な女。百瀬をあきらめきれず、うざい女に変貌していく佳代に田畑智子さん。 だんだんエスカレートしていく佳代を見事に演じた田畑智子さん。何度「うざいよ~」とか「怖すぎだよ~」と思ったことか。(笑)一番笑えたのは、百瀬の引っ越し先のアパートのトイレの窓から顔だしてる姿。これは爆笑ものであり、結構怖くもありでした。(笑)

ラストで3人が言葉なしで見つめあうシーンは、見た人それぞれが今後の3人を自由に思い描けそうです。

このちょっと愚かな男女3人がおりなす、三角形。時には笑ったり、時には恐怖を感じたりのテンポ良いストーリーの流れで、ぐいぐいストーリーに引き込まれていきました。とにかくこの作品の面白さは、ストーリーの面白さを最大限に引き出した監督と、なんといってもキャスティングの良さにあるといっても過言ではないはず。マイナーな感じがしますが、こうした作品こそ上映館や期間を増やしてほしいと思いますね。

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瞬 またたき

映画鑑賞 評価 65点

【あらすじ】
淳一(岡田将生)と泉美(北川景子)はバイクで交通事故に遭う。一人生き残った泉美は事故当時の記憶をなくし、失意の日々を過ごす中で、弁護士の真希子(大塚寧々)と出会い、真希子の助けを借り失われた記憶をたどっていく。

【監督・キャスト】
監督: 磯村一路
キャスト:北川景子 、大塚寧々 、岡田将生 、清水美沙 、菅井きん
公開日:2010年6月19日
公式サイト:http://www.matataki-movie.jp/

【感想】
河原れんの小説、、『解夏』の磯村一路監督が映画化したラブストーリー、恋人を交通事故で亡くし一人生き残った女性が、事故の真相を知るため記憶をたどり・・・とくれば、絶対に涙無しでは観られないと思ったし、予告でのKの歌声も作品に良く合っていてもの悲しさを感じたものですが、実際は映画も涙を流すこともなく、Kの曲も悲しいというよりは、最後に泉美が現実を受け止めて、生きていこうとするポジティブな雰囲気な曲と、いい意味で裏切られました。

正直前半はほとんど感情移入も出来ないし、泉美が真希子と出会う状況が不自然なような気がしてなりませんでした。

ただ弁護士の真希子が見出した事故の検証の不思議・・・「なぜ?」のあたりから、だんだんストーリーに引き込まれていきました。

記憶をなくしたのではなく、過酷な真実を封印したかった。そんな泉美が想いだした記憶は、悲しく残酷な現実でしたが、それが「真実の愛」ということに気がつき、今を生きることが淳一の願いでもある事、泉美がすべてを受け入れて一歩を踏み出した姿で終えるラストに、決して号泣ではなく安堵に似た気持ちで終えたのは、ある意味正解なのかも。

岡田くん観たさの映画ですが、岡田くんのシーンは回想シーンのわずか。それでも岡田くんの演技は真に迫るものがあったし良かった。「告白」のウェルテルなんかより、ずっと彼らしくてイイ役だったと思う。

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ケンタとジュンとカヨちゃんの国

映画鑑賞 評価 70点

【あらすじ】
孤児院で兄弟のように育ったケンタ(松田翔太)とジュン(高良健吾)は、電動ブレーカーでひたすら壁を壊すだけの解体現場で働く日々を送っていた。安い賃金に過酷な労働環境、そして陰惨ないじめに遭っていた。ある日ナンパに出掛けた二人は、カヨちゃんという女の子と出会う。

【監督・キャスト】
監督: 大森立嗣
キャスト:松田翔太 、高良健吾 、安藤サクラ 、柄本佑 、多部未華子 、美保純 、小林薫、 柄本明
公開日:2010年6月12日
公式サイト:http://www.kjk-movie.jp/

【感想】
ビルの解体現場で働くケンタ(松田翔太)とジュン(高良健吾)
孤児院のときからの幼馴染み。
「この世には二種類の人間がいる。自分の人生を選べる奴と選べない奴。俺たちは選べない方だ。」といケンタのナレーションにあるように、このふたりには、希望も夢もない。そして、絶望の先にあるのは光ではなく、破滅。

ストーリーとしては少々難しく、好き嫌いの別れそうな作品ですが、この作品の持つ雰囲気は決して嫌いではありません。

なによりケンタとジュンを演じた松田翔太と高良健吾は最高でした。
カヨちゃんを演じた安藤サクラ も、この役にはぴったりなのかもしれませんが、正直私はこの女優さんは苦手。何かのインタビューで、カヨちゃんさながらの雰囲気、言葉遣いを見て、なおのこと拒否反応を示してしまう・・・

ただ、作品の中のカヨちゃんは不思議な魅力を持っていました。
ラストでジュンに愛されているという言葉を胸に、ヒッチハイクでドライバーに抱かれること無く拒否をした姿を見て、カヨちゃんだけはほんの少しの希望や夢を抱いたのかもしれないと、ケンタとジュンの最期に救いが無かっただけに、かすかな明るさを作品の中に見出すことが出来たような気がしました。

この手の作品は大きなシネコンで上映するより、小さなシアターでひっそりとというのが似合っているよう気がします。


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テレシネマ7「天国の郵便配達人」

映画鑑賞 評価 65点

【あらすじ】
野原の真ん中に、ぽつんと立つ赤いポスト。そのポストに手紙を投函しに来たハナは、不思議な若い男性ジェジュンに出会う。彼はこの世を去った愛しい人を忘れられずにいる人々の手紙を天国に届ける「天国への郵便配達人」だと話す。やがてジェジュンの仕事を手伝い始めるハナ(ハン・ヒョジュ)は、ジェジュンの優しさにひかれはじめる。

【監督・キャスト】
監督: イ・ヒョンミン
キャスト:ジェジュン 、 ハン・ヒョジュ
公開日:2010年5月29日
公式サイト:http://www.telecinema7.jp/

【感想】
「テレシネマ7」
日本の有名脚本家によるストーリー、韓国の有名監督&俳優・女優が主演という日韓合同企画。

「天国の郵便配達人」
脚本は現在放送されている「素直になれなくて」「ビューティフルライフ」「ロングバケーション」等、ドラマではおなじみの北川悦吏子。キャストには東方神起のジェジュン、相手役は「華麗なる遺産」で、前髪パッツンを一躍韓国の女性の間に流行らせた ハン・ヒョジュちゃん。

ストーリーの緩やかな流れも、韓国映画ならではという感じではありますが、正直に言えば・・・感情移入がほとんどできず、物足りなさを感じてしまいました。よって泣き虫の私が1滴の涙も感動も無しで終えてしまった作品。

韓国映画のファンタジー作品といえば、「同感」や「イルマーレ」などが代表作ですが、事細かに人物の感情が映像によって伝わる、2作品のストーリーに比べて、いや比べなくても、この作品は人物の心の動きがあまり感じられない、なんとも浅い中途半端な気がしてなりませんでした。

特に主役の二人、ジェジュンは若手IT企業の成功者が、なぜ「天国への郵便配達人」なのかは最後にわかりますが、ハナの心の傷は?不倫相手の死という、簡単なエピソードで片付けてしまうあたりも、どうにもハナの気持ちに共感が出来ない要因のひとつ。

だからこそ、この二人が恋に落ちていく瞬間も、うまく伝わらない。

北川悦吏子さん、現在放送中の「素直になれなくて」もそうですが、登場人物の描き方が本当に浅い、無駄が多い・・・・

そして、どうしても許せなかったのが日本語字幕翻訳。
どなたの担当?(爆笑)

韓国語の翻訳がどうのという前に、映画の字幕というのは
登場人物のそれぞれのキャラに見合った言葉遣いで
限られた文字数に、いかに感情を観ている側に伝えるかが大事。

昔「猟奇的な彼女」の字幕で、韓国語の「アラッソ(わかった)」と言う言葉を、「あらそ~」と字幕に載せた翻訳家さんがおりましたが、こうしたセンスこそが大事。

この作品では個々のキャラの言葉の扱いが雑すぎる上に、いったい誰の台詞?と、何度思ったかわからないくらいに、酷い扱い方だった。語学学校の生徒のほうがもっと上手に訳すだろう。(苦笑)

こうした作りが雑なストーリーに、雑を重ねてしまった要因。
感情移入しにくいという結果を招くわけです。
そう考えると、字幕翻訳って本当に大事だし、この作品も日本語で日本俳優だったら?また違う感想を持ったのかもしれない。
まあ、あの歯の浮くような台詞は日本語じゃ、寒すぎる?かも知れないけど。(苦笑)

美しい風景と、「素直になれなくて」のドクター役よりずっと素敵なジェジュンを観るには最高の映画であることは間違いなしです。 だけどね・・・これはイベントじゃなくて、あくまでも映画、一番前の席は観難いでしょう? 本物のジェジュンは出てこないですよ~!

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告白

映画鑑賞 評価 85点

【あらすじ】
2009年本屋大賞を受賞した湊かなえの小説「告白」を映画化。
1年B組の担任を務める女性教師の森口(松)は、娘を学校のプールで殺害される。警察は事故死と判断するが、森口は学年末の終業式の日に、犯人はこのクラスの中にいると生徒たちに告げる。


【監督・キャスト】
監督: 中島哲也
キャスト:松たか子、岡田将生、木村佳乃
公開日:2010年6月5日
公式サイト:http://kokuhaku-shimasu.jp/index.html

【感想】
観始めてすぐに「これ、娘には見せられないわ・・・」と心の中で呟きました。いや、あえて見せるべきかも?とも思ったり、でもやっぱりダメ。
R15が当然。

娘を殺された森口(松たかこ)が淡々と生徒に語り始める。
「私の娘はこのクラスの生徒に殺されました」と・・・
名前こそ明らかにせずとも、その犯人少年A、少年Bが誰かは明確。
少年法に守られているならと、森口が宣戦布告をする。
「さっき飲んだ牛乳に、HIVに感染した患者の血液を混ぜた」と。

もうこの時点で、生徒たちや少年A/Bを恐怖のどん底に突き落とし、ひとつの復讐を終えてもよさそうなものの、これは森口の復讐の幕開けに過ぎず、森口の復讐は最後の最後まで容赦ない。B級のオカルト映画を観るよりも、ずっとずっと怖かった。

子供を殺された親の気持ちは同情もするし、共感できないわけではない。でも復習しようとする相手は誰かの子供であり、その子にも親がいる。果たしてこのやり方が復讐として成り立つのかといえば、私には理解しがたい。
ストーリーの中で、バトンリレーのようにつながっていく告白。
どの告白も自分勝手な気もするけれど、それが人間なのかもしれない。

それにしても、岡田君の空気を読めない熱血教師、私でさえ「うざい!」と思ってしまう。今はあんな熱血教師、いないでしょう。(笑) そのKYな教師の気持ちさえうまく利用して復讐を遂げる森口は、やっぱり怖い、怖すぎ。

森口の最後の「な~んてね!」という台詞にも、どんな罵倒よりも凄みを感じました。この作品で、感情を押し殺して最後までポーカーフェイスでありながら、悪を演じていく松たか子さんに拍手喝采です。(何せ当初は岡田君観たさだったので)

観ていて決して気分良しの作品ではないけれど、何か感じるものがあるはず。特に同じ年代の子供を持つ親には、かなり考えさせられる作品には違いない。

どんな時代にも母親というものは、子供にとってかけがえの無い存在。自分が我が子にできること、もう一度考えてみようと思います。

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孤高のメス

映画鑑賞 評価 85点

【あらすじ】
1989年、田舎町の市民病院に赴任した外科医の当麻(堤真一)は、高度な医療器具も無い、体制も悪い病院で、次々と困難なオペに取り組む。ある日病に倒れた市長に、違法となっている肝臓移植手術を施すことになる。

【監督・キャスト】
監督: 成島出
キャスト:堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、矢島健一、徳井優、本田大輔、安藤玉恵、成宮寛貴、平田満、松重豊、余貴美子、生瀬勝久、柄本明
公開日:2010年6月5日
公式サイト:http://www.kokouno-mes.com/

【感想】
造りとしては地味な感じもしますが、だからこそ、地域医療、医師不足、たらいまわし、移植・・・医療問題が現実味をまし、感情移入もしやすかったです。

ストーリーは看護婦の浪子が亡くなり、息子の弘平が浪子の日記を読むことから始まり、日記に沿って回想シーンという形で進行していきます。

医療器具もそろわない、スタッフもどこかやる気の無さを感じる田舎の市民病院。医師は大学病院からの応援で、その医師のほとんどがプライドにまみれ、誤診はするは、オペのテクさえないどうしようもない医師たち。

アメリカで移植を学び、技術も一流の外科医が、ある日この田舎町の市民病院へ赴任してくる。「目の前にいる患者を救いたいだけ」の、野望も欲も無い医師の当麻だ。
シングルマザーで看護婦をする浪子、復帰した病院で担当したのがオペ室の器械だし。どこかやる気が無く仕事に自信も誇りも感じることが出来ない毎日だが、当麻の存在によって次第に変わっていく、そしていつしか回りの医療スタッフたちの気持ちも少しずつ動かされていくようになります。

こうした野望も無い、欲も無い、「目の前にいる患者を救いたいだけ」の信念を持つ医師は、周りから見ると「変り者」で、自分のプライドと野望に燃える医師が「普通」というのが、患者側から見れば、なんとも屈折した世界のような気もします。

余談になりますが、私の友人には夫が医師という人がとても多い。
その中でも、こんなエピソードがあります。

まだ子供が幼い頃「ホームドクターが家にいるなんて安心ね」という私たちの言葉に、「この子が熱を出したら救急車を呼ぶわよ。休みばかりを考えて、当直が無くて給料のいい病院ばかりを探しては点々とする医師に、子供の命なんて預けられないでしょう」と・・・

医師である夫にもかかわらず、あっさりと吐き出した友人のこの言葉に、私たちは絶句したものです。医師も色々でしょう。 医療の世界は私には未知の分野ではありますが
せめてもの願いとしては、当麻のような「変り者」の医師が一人でも多く存在してほしいと、そんな気持ちを持ちながら、この作品を最後まで観ていました。

そして淡々と進んでいくストーリーの中で、印象に残っているのは、事故で脳死状態になった息子の思いを、臓器移植という形で決断する母親の余貴美子さんの演技です。悲しみと絶望の中で、あの決断が出来る母親の力って、やっぱり凄いと感じさせられました。

個人的には、当麻と浪子の色恋なしの関係が気持ちよかった。(笑)
ラストも良かったです。
浪子の息子弘平は医師となり、当麻を尋ねるシーンが良かった。
相変わらず、過疎地の小さな病院で院長止まりの当麻。
出世よりも、患者第一の姿勢は相変わらずのよう。
都はるみ全集のテープも健在だったし。(笑)

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RAILWAYS
49歳で電車の運転士になった男の物語

映画鑑賞 評価 75点

【あらすじ】
仕事に追われ、家族を省みることもない大手家電メーカー勤務の49歳の肇(中井貴一)は、故郷の母が倒れ故郷に戻るが、ふと人生を振り返り、幼い頃の夢だった故郷の電車“バタデン”の運転士になるという夢を思い出し、叶えることになる。

【監督・キャスト】
監督: 錦織良成
キャスト:中井貴一 、高島礼子 、本仮屋ユイカ 、三浦貴大 、奈良岡朋子 、橋爪功 、佐野史郎 、宮崎美子 、笑福亭松之助
公開日:2010年5月29日
公式サイト:http://www.railways-movie.jp/

【感想】
ただの「鉄っちゃん」映画じゃないです。(笑)
自分の夢を叶えた男と、その家族の夢のお話でもあります。

大手企業で働き、仕事も出来る将来有望なエリートサラリーマン。
母の病気と友人の事故をきっかけに、自分の人生を振り返り・・・・というストーリーは理解できるのですが、あっという間に電車の運転士に行き着くところが、いささか無理がありすぎるような気もしますが、全体的な流れはうまく出来ていた作品だと思います。

家族と夢を実にうまく描いていたのではないかな。
ベテラン俳優陣の演技に、安心して観ていられる作品で、終盤は思わず何度も胸が熱くなりました。

肇(中井貴一)が運転する電車に乗った妻に、「終点まで乗っていってくれよな」という言葉が印象的。この意味は、人生の終点までという意味も含まれていたと思います。

それにしても先日の「春との旅」もそうですが、年老いた家族の介護など、考えさせられることが多い。それだけ私も歳を重ねた証拠でしょう。

余談ですが、三浦友和、百恵夫妻の次男・三浦貴大さんは、まだまだ荒削りの役者さんですが、いいお手本(ご両親)がそばにいるので、もっともっといい役者になることでしょう。それにしても涼しげな目元などは、お母様にそっくりでした。

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書道ガールズ!!
-わたしたちの甲子園-

映画鑑賞 評価 75点

【あらすじ】
四国中央高校の書道部部長・里子(成海璃子)は、ある日音楽に合わせ大きな半紙に文字を書く臨時顧問・池澤(金子ノブアキ)の姿を目にする。その様子に衝撃を受けた里子たちは、町を活気付けようと「書道パフォーマンス甲子園」を開催することを思いつく。

【監督・キャスト】
監督:猪股隆一
キャスト:成海璃子 、山下リオ 、高畑充希 、小島藤子 、桜庭ななみ 、市川知宏 、森崎ウィン 、森岡龍 、坂口涼太郎 、宮崎美子 、朝加真由美 、おかやまはじめ 、山田明郷 、森本レオ 、織本順吉 、金子ノブアキ
公開日:2010年5月15日
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/shodo-girls/

【感想】
町おこしのために、高校の書道部員たちが「書道パフォーマンス」に取り組むという実話をもとにしたストーリー。地元テレビ局の密着取材が、やがては全国ネットの情報番組でも取り上げられ、2008年には第1回「書道パフォーマンス甲子園」が開催されることに。

私もその様子をずっとTVで観て、感動していただけに、この作品は是非観たかった。しかも大好きな成海璃子ちゃんと山下リオちゃんが出演、最高です。

ストリートしては、ベタ過ぎるほどの青春映画。
でもこれがいい!
書道パフォーマンスという題材も新鮮だし、観ていて飽きることもない。

大会のシーンまで来ると、こちらの気分も↑↑なのですが、まさかのハプニングで、ラストは泣いた、泣いた。

「書道ガールズ」というけど、地味な(笑)男子書道部員のパフォーマンスも見ものだし、要所要所にいい味を出してくれた。

ああ、青春っていいなぁ~。←遠いまなざし。(苦笑)

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パーマネント野ばら

映画鑑賞 評価 65点

【あらすじ】
海辺の町にたたずむ美容室「パーマネント野ばら」。
一人娘を連れて出戻ったなおこ(菅野美穂)とその母・まさこ(夏木マリ)が切り盛りしている。町の女たちは、日々ここに集って、おしゃべりを繰り広げている。
なおこは高校教師のカシマ(江口洋介)と恋をしている。しかし、その恋にはある秘密が隠されていた。

【監督・キャスト】
監督: 吉田大八
キャスト:菅野美穂 、小池栄子 、池脇千鶴 、宇崎竜童 、夏木マリ 、江口洋介
公開日:2010年5月22日
公式サイト:http://www.nobara.jp/

【感想】
作品を観ている途中で「ああ、「今度は愛妻家」と同じ流れか・・・」とオチがわかってしまいました。ストーリーのオチでいえば、「今度は愛妻家」の作品に軍配。感情移入も「今度は愛妻家」の方がしやすかったし。

涙こそ出なかったけれど、恋のお話よりも友情に胸打たれるものがありました。

だめな夫を持つ、ともちゃん(池脇千鶴)とみっちゃん(小池栄子)をやさしく見守るなおこ(菅野美穂)同様、ともちゃんもみっちゃんもなおこをしっかり見守っていたんですね。この3人の友情を確かなものと思える、幼い頃の回想シーンが素敵だった。

田舎の港町で美容院「パーマネント野ばら」を営む母(夏木マリ)もインパクトがあったし、そこに集う町の女たちの会話に、クッスと笑わせてもらった。

それにしても菅野美穂さん、透明感あふれる純粋な女性が本当に合っている!

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ボックス!

映画鑑賞 評価 75点

【あらすじ】
ボクシングにかけては天才的な才能をもつカブちゃん。
お勉強が良く出来る特進クラスのひ弱なゆうちゃん。
二人は幼馴染で、どんな時もカブちゃんがユウちゃんを守ってきた。

そんなユウちゃんをボクシングに誘うカブちゃん。
カブちゃんの強さにあこがれてボクシングを始めるユウちゃんですが
いつしかユウちゃんは着実に、一歩、一歩、力をつけていきます。


【監督・キャスト】
監督:李闘士男
キャスト:原隼人/高良健吾/谷村美月/香椎由宇/筧利夫/清水美沙/宝生 舞
公開日:2010年5月22日
公式サイト:http://www.box-movie.jp/index.html

【感想】
アツイですわ~。青春です。(笑)
あまり期待していなかったと言うか、高良くん観たさだったのですが、これがどうして、クスッと笑って、泣いて、アツイ!けど観終わった後には爽快な気持ちになれた作品。

勉強できないけど、腕っ節は小さいころから強いカブと、お勉強はよく出来るけど、小さいころから虐められキャラのユウちゃん。まったく正反対の幼馴染二人という設定も良かった。大阪という町並みを背景に、人情あふれる感じが良く出ていたと思うし。

市原くんも高良くんも役作りのために、数ヶ月にわたってボクシングのトレーニングに励んで、ボクシングシーンはガチで殴りあったとか。それだけにボクシングシーンは見ごたえありました。シャドーボクシングの市原くんの姿も良かったし、高良くんも、ボクシングを全く知らないど素人から、努力と練習を積み重ねながら徐々に才能が開花していく様を、うまく演じていました。

でも、この作品で一番ウケたのは、カブのお母さん役の宝生舞さん。
いやぁ~、大阪のオバちゃんが絶品でした。(笑)

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